佐久市跡部区に伝わる国の重要無形民俗文化財「跡部の踊り念仏」は7日、同区の西方寺で開き、740年の伝統行事を見ようと大勢の人が集まった。
踊り念仏は鎌倉時代の弘安2年(一二七九年)、時宗開祖の一遍上人が伝えたとされる。本堂に組んだ約4㍍四方の「道場」の中に保存会メンバーが入り、太鼓や鉦の音に合わせてとび跳ねるように踊る様子を、見物人たちは興味深そうに見入っていた。地元の小中学生による踊りも披露された。
保存会の北村東巳会長は、「ユネスコの無形民俗文化遺産の登録を目指したい。そのためにも子どもたちにしっかりと伝承していきたい」と話していた。