小諸市耳取の彌美登里(みみとり)神社の6日に開いた例大祭で、松本市の「松本藩森重流砲術保存会」が火縄銃の演武を奉納した。
耳取地区は江戸時代に火縄銃の生産をしており、小諸藩や幕府に銃を納めていた。同神社は藩からの許可を受け、火薬の実験や試し撃ちを行っていた。こうした縁で、一昨年から砲術保存会を招いている。
この日は保存会の市川恵一代表ら3人が3種類の火縄銃を使い、正座した姿勢で打つ「礼射」や同時発射、連続発射など奉納。集まった人は、火薬の爆発する音に驚きながら迫力ある演武に見入っていた。
また、区内の小学5、6年生による浦安の舞も披露された。氏子の依田精泰総代長(74)は「浦安の舞は歌姫がいるのがここの特徴。長い歴史を持つ伝統行事なので絶やさないように次世代につないでいきたい」と話していた。