佐久市中込出身の佐藤匠さん(国士舘大2年・野沢南高卒)が、12月にパリで開いたブレイクダンスの世界大会「バトルプロ」に出場し、部門優勝した。
佐藤さんが出場したのは「ビーボーイ1オン1バトル」部門。概ね40秒ごとに対戦相手と踊り合うもので、その場で流れた音楽に合わせて即興で踊るのがルールだ。決勝で対戦したのはフランスのダンサー。対戦時に「勝ったと思った」と振り返りつつも、「優勝はうれしかったが、やっとスタートラインに立ったという思い」と謙虚な姿勢をみせる。
佐藤さんがブレイクダンスを始めたのは小学3年生の時。東御市の教室へ3年間はレッスンに通ったものの、以降は東京や長野市などへ自らレッスンに出向いて技を磨いてきた。「遠くまで足を運んでいる分、1回1回の練習を大切にしてきた。それが今の自分を作ってきた強みの1つ」と話す。
パリ五輪から新に正式種目に加わるブレイクダンス。五輪出場も目標に掲げつつ、佐藤さんは「プレイヤーとして生活を成り立たせたい」と前を向いている。