小諸市氷区の風穴の維持管理に取り組む「氷風穴の里保存会」(前田富孝会長)は17日、風穴の周辺一帯を会場に3年ぶりとなるまつりを開き、大勢の人でにぎわった。
風穴は、真夏でも零度近い「天然の冷蔵庫」とも言われる。この日、参加者は外気温より大幅に涼しい風穴内に入って、その不思議な冷気を体で感じた。また、前日に雨が降った影響で発生した珍しい「風穴霧」も見て楽しんだ。初めて風穴内に入ったという細萱千秋さん(63)=佐久市桜井=は、「想像以上にひんやりしていて驚いた。まだ体験したことのない人にも広めたい」とにっこり。
前田会長は、前日の雨で天候の心配もしたというが、当日は天候も回復。「気温も高くなったので、風穴の涼しさが分かってもらえたと思う。タイミングよく風穴霧も出てくれて良かった」と話していた。