佐久市岩村田の特別養護老人ホーム「佐久福寿園」で働くインドネシア出身のユニンシーさん(30)とユリアンティさん(25)は、就労開始から1年。日本語と仕事の習得に励み、施設利用者から慕われる存在に成長した。
2人は日本の介護福祉士の資格取得のために来日。同施設で働きながら、日本語のほか、資格取得のための勉強にも励んでいる。母国インドネシアの看護師の資格も持っており、現場経験もあることから「何事も吸収が早く、頼りになるスタッフ」と同施設介護サービス部長の原田明恵さん。
また、原田さんは「教えたことだけではなく、状況に応じて対応ができる」と2人を評価。「勤勉で、基本を大切にして仕事をこなしてくれる。その姿勢を見ていると私たちも初心にかえることができるし、学ぶことがたくさんある」。
「毎日、勉強と仕事だけでは心の健康が保てない」と、コロナの感染状況を見つつ、外出も楽しんでいるという2人。介護福祉士の資格取得後は、母国へ帰りその技術を生かすこともできるが、「このまま日本に残って働きたい」と話している。

「高齢者と接するのはとても楽しい」と、明るい笑顔を見せるユリアンティさん(右)とユニンシーさん(左)