みずみずしさと食感の良さが特徴の伝統野菜「佐久古太(こだい)きゅうり」。保存会(工藤正博会長)をつくり、保存と普及に努めているものの、「食べ方は生食か浅漬けくらい…」という料理のレパートリーの少なさから、保存会の会員を対象に初めて新しい料理を学ぶ講習会を開いた。
講習会の講師を務めたのは道の駅「ヘルシーテラス佐久南」内のレストラン「咲恋テラス」の田村文明さん。この日は、きゅうりを使った冷製パスタとクリームシチュー、まぜご飯の3品を学んだ。「生食か、粕もみで食べるのが好き」という保存会の工藤正博会長(72)=佐久市志賀=は、「きゅうりに火を入れるという発想はなかった。プロのアイデアを参考にして様々な食べ方に挑戦してみたい」と笑顔を見せた。
佐久古太きゅうりは、先日全国放送されたテレビ番組で紹介され、「種がほしい」とか「どこで購入できるのか」といった問い合わせが急増。ただ、種は「佐久市内で栽培できること」といった条件を満たした保存会の会員にのみ分けており、「県外からの申し出は一切断っている」と保存会事務局で市農政課の小澤俊輔さん。会員数は現在50人。「条件さえ満たせば入会を歓迎」と、随時会員を募集している。
問い合わせは同課(電話0267・62・3203)。