佐久市野沢の「人形工房サンキュー」(荻原新七代表)の店舗裏に高さ1㍍ほどの「七福神」の石仏がずらりと並んでいる。「置いたのは30年程前」と随分前のことだが、1年程前に案内看板を設置。看板を見て参拝に訪れる人が増え始めているという。
ひな人形や五月人形などを扱う同店。七福神は、「地域の子どもたちの健やかな成長を願う気持ちも込めて置いた」という。
いつでも自由に参拝できることから、「毎朝手を合わせていく人の姿も見られる」と同店の柏木長次専務(65)。「恵比寿天は商売繁盛、弁財天は金運・財運の神…と、それぞれに授けてくれる福が異なる。自分の悩みや願いに合わせて手を合わせてもらえたら」とし、「特に福禄寿は長寿の象徴。コロナ禍の今、無病息災を願って手を合わせてみても」。
遠方の観光客が参拝に訪れることもしばしば。「地域の観光振興にも役立てば」と期待している。