小諸商工会議所青年部(大西響会長)は18日、鶏を題材に食肉処理から解体、調理、味わうまでの一連を体験し、「命あるものを食べる」ことの大切さを学んでもらおうと、「一石四鳥」と題したイベントを開いた。
同部の会員ネットワーク委員会(高橋拓哉委員長)が計画。日常的に口にする食材が、誰かの手で育て加工されていることを体験を通じて学んでもらうのが狙い。「一石四鳥」の名称には、イベントにより▽知識▽経験▽仲間▽人脈を得てもらいたい思いを込めた。
イベントは2部構成で行い、第1部は、小諸市文化センターで生きた鶏を処理して解体するまでを体験。青年部会員や市内の親子連れなど約40人が参加した。参加者は、初めての体験に悪戦苦闘しながらも、講師を務めた長野と岐阜を拠点に活動する料理人の石井まなみさんの指導を受けながら、鶏を部位ごとに解体した。
第2部はバーベキュー交流会と名を変え、小諸市大杭の「ポーキー」が整備中のキャンプ場予定地に移動。こちらは約100人が参加し、同部会員飲食店などが用意した鳥料理に舌鼓を打った。高橋委員長は、「多くの人が関心を持ってくれて、『命をいただく』ということに対し理解を深めてもらえたと思う」と話していた。
同部は10月2日(日)の「ふーどまつり」で、ほんまち町屋館を会場に「カレーフェスタ」を開く予定。ここ2年はコロナで活動が制限されていたが、今年度は積極的に活動している。