佐久市臼田の諏訪神社の秋祭りは25日に開き、氏子総代や区長など約20人が集まって神事を行った。
江戸時代から続くとされる伝統行事。かつては子ども相撲の奉納もあったほか、コロナ禍前には子ども向けのビンゴゲームや輪投げ、綿あめ配布もあったが、昨年に続き今年も神事のみとなった。
この日は、近所に住む小田中志げさん(95)も参拝。氏子総代に支えられながら、玉串を奉納した。小田中さんは毎日同神社に通っているが、「今日は秋祭りがあると聞いて2度目の参拝に来た。手術した腰が少しでも良くなればと祈った」と話していた。
氏子総代長の久義重さん(80)=住吉=は、「神事だけでも継続することに意味がある。子どもの姿が見られないのは寂しいが、来年はコロナが収束していつもの形に戻っているといい」と期待を込めた。

氏子総代に支えられて玉串を納める小田中さん(左から2番目)