社会のあらゆる場面で活躍できる人材を育成する「佐久平女性大学」(黒沢梢学長)の卒業式は26日に行い、1期生22人が巣立った。卒業生たちは今後、それぞれ新しいステージに向かって挑戦を続けていく。
男女共同参画社会推進のため、それまで佐久市が行っていた「女性リーダー養成研修」を発展させた取り組みで、昨年4月に開校。ジャーナリストで元厚生労働大臣の小宮山洋子さんがアドバイザーを務め、長野朝日放送エグゼクティブアナウンサーの草田敏彦さんや、ヤッホーブルーイングのヤッホー盛り上げ隊ユニットディレクターの長岡知之さんなどが講師となり、入学式や卒業式を含め10回の日程で学びを深めてきた。
卒業式終了後は、22人の卒業生がこの1年間の学びを通じて感じたことや今後の目標、やりたいことの提案などを発表した。「もともと掃除が好き」という井出あけみさんは、「掃除が好きなんて大したことはないと思っていたが、周囲からはとても良い反応が返ってきて驚いた」とし、「自分の好きな掃除で人の役に立ちたい。ミニ講座などを開いて喜んでもらえたらと夢は膨らんでいる」などと話した。
また、5人の子を育てる佐藤恵さんは、「子育てで苦しい時は誰かが支えてくれた。今度は自分が支える側になりたいと思った」といい、官民協働の育児サロン「パパママサポートセンターを作りたい」との夢を発表した。