市立小諸図書館(大池孝志館長)が26日に開いた「絵本カフェ」は、小さな子ども連れの家族を中心に多くの人が集まる盛況だった。来館者たちは、館内で販売するパンや飲み物を買い、そのまま館内で飲食してもOKという特別なイベントを楽しんだ。
同館は今年度、「居心地のいい図書館」を目指し、子どもが騒いでも大丈夫な「子ども優先デー」や、館内での飲食を可能にしたイベントなど様々な社会実験を行い、利用者の意見を聞いてきた。この日の絵本カフェはその集大成とも言える取り組みだ。
同館に隣接する「カフェ花CO」(米山有希店長)が全面協力。絵本の「ぐりとぐら」「うさぎのパンやさんのいちにち」などに出てくるパンをイメージした、この日限りの特別なパンを販売した。また、買ったパンや飲み物を持ったまま読み聞かせの会を行うなど、「とにかく図書館を身近で楽しい場所」に感じてもらえるよう工夫した。
大池館長は、「これまでの社会実験では、来館者からの苦情はなかった」と振り返り、「1年間の取り組みをしっかり検証して、来年度の事業に生かしていきたい」と話していた。